公式解説と異なる方針を紹介します.
最終的に得られる式は同じですが,包除原理を用いることで直接導出します.
実数 s に対し,N 次元空間内で
{∀i.xi≥0x1+⋯+xN≤s
を満たす領域の体積を V(s) とします.
V(s)={sN/N!0(s≥0),(s<0)
です.
求める体積 V は
{∀i.xi≥0x1+⋯+xN≤K
に加えて ∀i.xi≤1 を満たす領域の体積です.各 i に対する条件 xi≤1 たちに対して包除原理を適用します.N 個中 k 個の条件に違反し他の条件を無視したとすると,違反した i に対して xi−1 を xi と置き直すことで条件は
{∀i.xi≥0x1+⋯+xN≤K−k
となり(境界の差異は体積 0 なので無視できます),これを満たす領域の体積は V(K−k) です.よって
V=k=0∑N(−1)k(kN)⋅V(K−k)=k=0∑K(−1)k(kN)⋅V(K−k)(∵k>K⟹V(K−k)=0)=k=0∑K(−1)k(kN)N!(K−k)N
です.